仮想部分空間法による顔画像認識の高速化と安定化
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概要
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照明変動に対してロバストな顔認識を行なうための手法として仮想部分空間法が提案されている[7].従来の仮想部分空間法では, 顔画像空間内に仮想部分空間を作成し, DFFSを距離尺度として認識を行っていた.本稿ではまず, 距離尺度として正規化相関を用いることにより認識率が改善できることを示す.次に, 仮想部分空間を基準空間内に作成し, 基準空間内での投影残差を用いた仮想部分空間法を検討し, 認識率の低下なく高速化を達成できることを示す.さらに, 基準空間内での投影残差と独立な情報として画像空間から基準空間への投影時に生じる残差に着目し, 正規化相関に基づく認識法を示し, その有効性を示す.最後に, 2つの認識法が共に正規化相関に基づいている点に着目し, 両者を統合した複合正規化相関による顔認識系を構成する.実験結果より, 登録者数50名, 登録画像枚数各1枚の場合に, 認識率89.7%が得られ, 従来の仮想部分空間法に比べ約15%の認識率向上を達成できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-09-15
著者
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