スクロール表示における残像付加による動き認知の向上

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概要

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ユーザインタフェースにおいて動画像が用いられ, また, コンピュータビジョンの分野でも, 動画像を処理する手法が研究されている. 現在, 残像を含まない動画像が利用されているが, 本研究では, 残像に動き情報が含まれていると考え, 残像を付加したスクロール表示について調査した. 残像とは, シャッタ開放時間内に物体が画面内を移動した場合の, その像の動き方向へのにじみのこととする. 実験として, 被験者に動画像を見せ, 残像の付加による動き知覚の違いを調査し, また, スクロールする画面上で折れ線をたどる場合の残像を影響を調べた. その結果から, 人間は残像から動き情報を得ており, 動きのフィードバックが重要な場合には, 残像を付加する効果が高いことを確かめた.
1997-11-20

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