二種類の視覚運動情報が人間の姿勢制御に与える影響
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概要
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視覚運動刺激における一次運動(フーリエ運動)と二次運動(非フーリエ運動)が, 人間の姿勢制御に与える影響の違いを検討した. 被験者は直立姿勢で拡大・縮小する視覚運動刺激を観察し, その際の重心動揺を重心計を用いて測定した. 運動刺激と静止刺激に対する結果を比較すると, 高コントラストの一次刺激においては運動刺激による明らかな動揺の増加が見られたものの, 二次刺激では明確な差異が見られなかった. 感度の違いは考慮する必要があるが, 実質的に, 二次運動刺激は姿勢制御にほとんど影響を与えないと結論できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-24
著者
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尾島 修一
松下電器産業株式会社 九州マルチメディアシステム研究所
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金子 寛彦
Atr人間情報通信研究所
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尾島 修一
松下電器産業(株) 研究本部 九州研究グループ
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尾島 修一
松下電器産業(株)研究本部九州研究グループ
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ロビン ニコラ
ATR人間情報通信研究所
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蘆田 宏
ATR人間情報通信研究所
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フェルストラーテン フランス
ATR人間情報通信研究所
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