情報家電内蔵に適した電流・磁流励振型ループアンテナの放射効率(衛星, 移動通信におけるアンテナ・伝搬技術及び一般)

概要

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情報家電への内蔵に適した400MHz帯小型ループアンテナの放射効率を調べた。本アンテナはループ部に線状アンテナ部を加えた構造であり、これによりループ部による金属面近接時の利得と、線状アンテナ部による金属から離れた時の利得を両立している。まず、ループ部のみについて、整合回路を含めたウィラ・キャップ法と放射積分法により放射効率を求めた。これより、最適巻き数が存在し、整合回路の損失により1.5回巻きループの放射効率がよいことが分かった。更に、有限グランドに配置された提案アンテナの放射効率を放射積分法とモーメント法により求めた。これより、線状アンテナ部の長さの増加と共に効率が改善することを示した。また、放射効率の改善が、垂直偏波成分の増加によるものであり、水平偏波成分はあまり影響を受けないことを示した。以上より、提案アンテナの放射効率の設計において、ループ部と線状アンテナ部の放射効率をそれぞれ設計することで偏波毎に独立に放射効率を設計できることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-05-12