アレーアンテナを用いた最適送受信端等化の一検討

概要

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マルチパスによるフェージング対策として、インパルス応答の逆特性をかけるディジタルフィルタや信号の到来方向によって分離を行なうアレーアンテナの適用が提案されている。このディジタルフィルタとアレーアンテナを組み合わせることにより時空間等化器として時間領域と空間領域を等化する研究がなされている。本稿では、送信機にTDLアレーアンテナを用い、受信機にアレーアンテナとディジタルフィルタを用いることにより時空間等化を行なう。ここで、送信機のフィルタはビーム形成に利用する。この時、マルチパス環境を考慮に入れた伝搬路を含め送信機から受信機までの入出力関係の定式化を行なう。また、計算機シミュレーションにおいて送信機と受信機のアンテナ本数とフィルタのタップ数を変えた場合のSINRについて比較する。導いたモデルで送信機と受信機におけるアレーアンテナの本数とフィルタのタップ数をハードウエア量とし、希望するSINRに必要なハードウエアを求める式を検討する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-02-28