入力情報の重要度、記憶情報の信頼度に基づく連想記憶システム

概要

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実環境には情報が無数に存在する。その情報数に比較すると、システムの記憶容量は非常に小さい。また、無数の情報の中には、システムに対して重要でない情報も含まれる。このような状況の中では、システムは、システムの目的にとって重要な情報を何らかの尺度を用いて優先的に記憶する必要がある。また、実時間で記憶を行ない、その情報を利用する場合、信頼度の低い記憶の利用を極力回避する必要がある。曖昧な記憶情報の利用により、システムが致命的なミスをおかす可能性が高いからである。そこで、「入力情報の重要度」と「記憶情報の信頼度」という2つの尺度を新たに導入する。入力情報の重要度とは、情報の入力側から見たシステムの目的に対する重要度である。入力情報がシステムにとって重要であるかどうかは、システム自身が判断するか、もしくは教師により与えられる。記憶情報の信頼度とは、情報の記憶側から見たシステムの目的に対する信頼度である。各記憶情報が、記憶として蓄積してきた入力情報が保持していた重要度により、信頼度が決定される。さらに本システムでは、記憶情報の信頼度に応じて、各記憶が保持する情報の詳細さが適応的に変化する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

入力情報の重要度、記憶情報の信頼度に基づく連想記憶システム

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