平面アンテナを用いたCS受信専用局

概要

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広帯域通信、広範囲同報通信、局設置の容易性など衛星通信の特徴を活かし、「マルチメディア」普及に於いて衛星同報システムがその尖兵、として期待されている。マルチメディア社会へむけて、既存のメディアの融合、あるいは新しい形態のサービスが多方面で検討され、その実態は様々であり、定義付けが困難である。が、あえてその特徴を上げると、サービス享受には応答あるいは要求情報が伴いいわゆるインタラクティブな関係が成立することと言える。この特徴は、衛星同報通信サービスという片方向の伝送路で実現するのは無理であり、地上回線を利用した総合サービス網が必要となる。これには応答、要求情報のトラヒック量、情報量が大いに関係するが、地上回線での通信で提供される低速度伝送路にて充分実現できるものと思われる。こうした背景をもとにマルチメディアサービス網を構成してみると一般家庭に設置する機器は衛星受信局と電話回線モデムといった安価な装置で実現できる。このことは、マルチメディアの普及促進剤として衛星同報システムが有効であることの裏付けと言える。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27