平衡対ケーブルに流れるLAN信号のエミッションへの影響
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概要
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近年、Ethernet等のLAN用の伝送媒体として平衡対ケーブルの利用が進んでいる。LANには高速の信号を使用しているので、それがケーブルより放射されて電波障害を発生する恐れがある。LAN用通信信号には様々な方式があるが最も一般的な方式はIEEE802.3である。この方式は図1に示すように,情報をパケットで送っている。また,送出信号のPeak値は装置により異なるが1V程度である。一方、電波障害の勧告値は平均値(AV値)や準尖頭値(QP値)で規定されている。通常の妨害波は図1に示すようにPeak値が緩やか変動する波であり、AV値、QP値も大きく変化しないが、LAN信号の場合は信号の存在しない時間が長いのでこのレベルがPeak値に比べて大きく下がることが予想される。このことは、比較的大きな信号を用いても、QP値等で規定を行う場合は妨害への寄与は小さいことを意味しており、信号送出レベルを決定する上で重要である。そこで、10BASE-Tを用いてLANの使用状態と妨害波レベルについて検討を行った。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
-
桑原 伸夫
九州工業大学大学院大学院
-
田島 公博
NTT環境エネルギー研究所
-
桑原 伸夫
NTT通信網総合研究所
-
田島 公博
NTT通信網研究所
-
牧野 博徳
NTT通信網総合研究所
-
桑原 伸夫
Ntt通信網研究所
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