任意のマルコフ情報源を生成する区分線形写像の構成
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概要
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一次元写像により定義される非線形差分方程式は,カオスを発生するもっとも簡単な力学系である.このような一次元写像を用いて乱数を生成する試みが行なわれている.一次元非線形写像の合成から得られる実数値系列に適当な量子化を施して得られる記号系列がマルコフ連鎖あるいは隠れマルコフ連鎖の構造を有する場合があることが知られている.そこでこれとは逆に,任意に与えられたマルコフ連鎖を生成する力学系の構成問題が考えられる.本稿では,任意に与えられたマルコフ情報源を実現する区分線形写像を具体的に構成し,上記の問題に関する一つの解を与える.なお,任意に与えられた定常離散無記憶情報源を実現する区分線形写像の構成法は金谷が与えている.本稿の結果は,金谷の結果のマルコフ情報源の場合への拡張となっている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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