算術符号を利用した適応的乱数生成アルゴリズムとその性能解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
非一様な有限長i.i.d.確率変数列を変換して、一様分布に従う有限長のi.i.d.確率変数列を近似する問題を考える。その際、入力の確率分布は未知であるとする。本稿では、2つの異なるアルゴリズムを提案し、その性能解析を行なう。一つは、適応的算術符号の考え方に基づくものであり、もう一つは、経験確率(タイプ)と数え上げ符号を用いるものである。前者のアルゴリズムについて、一文字あたりの出力ビットが、入力分布に基づくエントロピーをこえないとき、正規化されたダイバージェンスで測る近似誤差が入力系列長nのO((log n)/n)のオーダーで0に収束することを示す。一方、後者については、変動距離で測る近似誤差が、nの指数関数のオーダーでに収束し、その指数はこれまでに知られている確率を既知とした場合のものと同じものになることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-01-20
著者
関連論文
- 非線形写像および閾値関数から生成される2値系列に関する大偏差原理
- 情報源・多重アクセス通信路の結合符号化における情報スペクトル的特徴付け
- 一般放送型通信路に対する容量域の情報スペクトル的表現
- 情報源・非対称放送型通信路の結合符号化における情報スペクトル的特徴付け
- センサネットワークと多端子情報理論(チュートリアル)
- 2-1 多端子情報理論とセンサネットワーク(2.センサネットワークの理論,センサネットワーク)
- 定常離散無記憶通信路の強逆定理について
- AP-1-5 多端子情報源符号化における基本的未解決問題について(AP-1.情報理論と情報通信における未解決問題 : 簡単そうなのになぜ解けない?,基礎・境界)
- 相関のある離れたガウス型データを観測する場合の多端子情報源符号化
- On Identification via Channels (6th Workshop on Stochastic Numerics)
- 放送型通信路を介した情報同定に関する同定容量域の外界
- 一般劣化型放送通信路を介した情報同定に対する容量域
- 多重アクセス通信路を介した情報同定における容量域の外での同定誤り確率
- Random Number Generation and Dynamical System : Statistical Properties of Binary Sequences Generated by One-dimensional Maps (5th Workshop on Stochastic Numerics)
- FF型乱数生成問題における近似誤差指数 : 種々の分布間距離の場合
- ガウス情報源に対するCEO問題のある一般化について
- 定常離散無記憶情報源に対する乱数生成問題について (確率数値解析に於ける諸問題, IV )
- 情報理論における乱数生成問題
- 算術符号を利用した適応的乱数生成アルゴリズムとその性能解析
- 定常離散無記憶情報源に対する乱数生成問題について
- 任意のマルコフ情報源を生成する非線形写像の構成
- 任意のマルコフ情報源を生成する区分線形写像の構成