スケーラブルパケットスイッチ : シミュレーションによる性能評価

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概要

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インターネットのルータやATMスイッチなどに適したパケットスイッチアーキテクチャを提案する。基本的にはバッファレス単位スイッチの多段構成で、ポート数についてスケーラブルなパケットスイッチである。提案アーキテクチャの最大の特徴は、入出力バッファ間で行う輻輳制御アルゴリズムにある。このアルゴリズムは、パケットスイッチの特定ポートに極度の輻輳が生じても、この特定ポート以外をめざすトラフィックの遅延特性を良好に保つことを目指している。本報告では、提案アーキテクチャのモデルを作成してシミュレーションを行い、性能評価した。評価の指標は、トラフィックが、入力バッファに到着してから、パケットスイッチを経て、出力バッファより転送されるまでに受けた遅延である。シミュレーション結果から、提案アーキテクチャは、ある特定ポートに極度の輻輳が生じても、他のポートに向かうトラフィックの遅延増加量を抑えられることが、確かめられた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-12-16

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