可変しきい値法によるセル優先制御方式の検討
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概要
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本報告では、しきい値法におけるしきい値を1セルスロットごとに制御する可変しきい値法を提案し、提案方式により負荷の変動に対して高優先セルの廃棄率が変動しないことを明らかにする。まず、B/D/1/Kに基づく状態遷移方程式から、キュー長の状態確率ベクトルとしきい値を決める制御入力に関して双線形な方程式を導く。次に、高優先セルの廃棄率の安定化問題を、状態確率ベクトルの加重平均とその理想状態の差に関する双線形方程式の安定化問題に帰着させる。そして、双線形方程式のリアプノフ関数を導き、これを最小にするように制御入力を決めることにより、入線形方程式が漸近安定となることを示す。また、シミュレーションと解析により負荷変動時でも高優先セルの廃棄率が変化しないことを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-11-17
著者
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