2次元触知グラフィックエディタおよび点字と図形混在文書の印刷システムの構築
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概要
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近年,音声合成による画面読上げソフトウェアや点字ディスプレイの利用により全盲の視覚障害者が自立のための道具としてパソコンを使える環境が整ってきた.また仮名漢字変換システム,点字編集プログラムや日本語自動点訳システムの発達により晴眼者と視覚障害者の印刷物による相互コミュニケーションもかなりスムーズに行えるようになってきた.しかし,まだ図表類が含まれた印刷物となると問題がある.図形情報のコミュニケーションネックを解消するためには,まず「晴眼者から全盲者へ」の図形情報提示が容易に行える環境が必要である.そこで晴眼者による触図を含む点字印刷物の作成を支援する道具として,パソコンによる二つの対話型システムを試作した.(1)触図を作成編集・印刷するための触知グラフィックエディタと(2)点字文書と触図の統合・一括印刷を行う合成文書印刷システムである.これにより流れ図など簡単な図形と文字を含む文書類の点訳を容易に,低いランニングコストで行える.印刷機器としては点字プリンタプロッタと立体コピー機の両方を使用できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25
著者
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