共起行列を用いた文書画像からの写真領域の抽出
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概要
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文書画像には,2値の階調特性を有する文字領域と連続的な濃淡部分を有する写真領域が含まれるので,同一の処理係による印刷では,これらの画質を同時に満足させることは困難となる.このような異なる特徴の領域に対してそれぞれ最適な階調表現を行うためには,これらの領域を正しく認識し,異なる処理を施す必要がある.本研究では,コピー機やDTP装置等における文書画像の高画質出力を目的として,写真と文字とが混在する文書画像から写真領域を正しく抽出するアルゴリズムを開発した.提案する手法は,双峰性ヒストグラムの最大分散による2分割アルゴリズムを利用した2値化,共起行列を用いた特徴抽出,およびハフ変換を導入した写真領域拡張という三つのアルゴリズムから構成される.この手法を用いることにより,背景領域との濃度差が小さい写真領域を含む画像に対しても,正確に写真領域を抽出できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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