連想記憶のダイナミックスの幾何的解析
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概要
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連想記憶を解析する幾何的手法を提案する.幾何的手法は,次の二つの特徴をもつ.第1に,連想記憶の状態遷移を結合荷重行列による線形変換部分と符号関数による非線形変換部分に分けて考える.第2に,球面上で定義されるフローの導入である.フローは,結合荷重行列によって生成される球面上のダイナミックスであり,連想記憶のダイナミックスのアウトラインを与える.自己相関連想記憶に記億ベクトルを覚えさせていくと,記憶率がある限界値を超えるとフローの性質が突然変化するという現象が見出せる.このフローの変化と,記憶ベクトルへの引込みと記億ベクトルの安定性との関係を解析する.そして,幾何的手法は,連想記憶の解析に有効であるだけでなく,連想記憶の改良および概念形成の理解などによい見通しを与えることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
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