平滑化周辺分布と判別分析を用いた手書き文字切出し方式
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概要
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文字ごとに記入枠を設定しないで,自由に記入されたフリーピッチ文字列から,文字の形状的な特徴に基づいて文字を切り出す処理は,主として,接触した文字を切断する処理と,文字列の方向に分離した文字を統合する処理とから構成される.本論文では,この二つの処理に適用可能な方式をそれぞれ提案することにより,文字切出しの高精度化を図る.接触した文字を切断する方式は,文字列の方向と垂直に黒画素数を計数した周辺分布を平滑化した結果から,接触の起こり得る範囲を絞り込み,この後,詳細に接触位置を決定することを特徴としている.このため,複数の文字が連続して接触した場合であっても文字を分離することが可能となる.文字列の方向に分離した文字を統合する方式は,文字の分離度,孤立度,文字サイズに着目して抽出された複数の特徴に対して,判別分析モデルを適用し,統合のための一つの判定要因を定量的に求めることを特徴としている.このため,文字の局所的な変形に対しても頑健な結果を得ることが可能となる.住所地名部からなる文字列に対して本方式を適用したところ,約90%の精度で文字を切り出せることが明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-25
著者
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中嶋 正臣
(株)NTTデータ技術開発本部
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中嶋 正臣
株式会社NTTデータ技術開発本部
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中嶋 正臣
株式会社nttデータ 技術開発本部 マルチメディア技術センタ
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中嶋 正臣
Nttデータ通信株式会社マルチメディア技術センタ
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米倉 雄司
NTTデータ通信株式会社マルチメディア技術センタ
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米倉 雄司
Nttデータ通信株式会社
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中嶋 正臣
Nttデータ
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中嶋 正臣
株式会社NTTデータ 技術開発本部サービスイノベーションセンタ
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中嶋 正臣
株式会社NTTデータ開発本部技術開発部
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