日本語テキスト音声合成のためのN文節構造解析とそれに基づく韻律制御
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概要
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任意の日本語文から自然な韻律をもつ音声を合成するためには,文構造を把握し,それに基づいて,アクセント,話調およびポーズといった韻律的特徴を設定する必要がある.本論文では,韻律的特徴の設定に必要な文構造を効率良く抽出するための,N文節構造解析法を提案し,その有効性を検証する.この方法は,文全体の構造を求めるのではなく,N文節からなる文節列内での係り受け関係(係り受けパターン)を解析する.一般に,形態素情報のみから求めた係り受け構造は,矛盾やあいまい性を含み得る.このような係り受け構造に対し,日本語における係り受けの性質と,ここで新たに提案する取扱い方針を用いることによって,矛盾のない適切な係り受けパターンを決定する.韻律的特徴は,決定された係り受けパターンに応じて設定され,最後に文全体の発話のバランスを考慮した補正が行われる.この解析法の成否の鍵である文節窓の幅Nについて検討を加え,3または4が適当であるとの結論を得た.このうち韻律設定の実現の容易なN=3の場合について,実際に韻律的特徴の設定まで含めた詳細な検討を行った.その結果,生成される合成音声の韻律の自然さに関しても良好な評価が得られた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-02-25
著者
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斉藤 隆
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
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鈴木 和洋
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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斉藤 隆
日本アイ・ビー・エム(株)
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鈴木 和洋
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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斉勝 隆
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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