テキスト音声合成を利用した音素・韻律統合ラベリングシステム

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概要

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本論文では、話者再現性の高い音声合成の実現に向けて、話者の総合的な音声特徴の抽出を目的とした音声ラベリング・システムについて述べる。本システムでは、ターゲットとなるテキスト音声合成エンジンの構成要素をラベリング・プロセス自体に最大限取り込むようにした。これにより、合成目的に即した特徴抽出が行なえることになり、抽出した音声特徴を合成エンジンに直接フィードバックした合成も可能となるといった利点がある。今回の報告では、音素セグメント・アクセント句情報を自動抽出するベース・システムに対し、実際に3つの音声コーパスを用いて基本性能の評価実験を行なった。その結果、感情表現を含むコーパスについては改善の余地が認められたものの、通常の読上げ文のコーパスについては比較的良好な性能が得られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-10-28

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