複素信号のブラインド分離について
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概要
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複素信号は等方な2次元確率分布をもつ複素確率変数で電波雑音・狭帯域信号のモデルである。独立な複素信号の複素線形混合のブラインド分離の定式化を実信号のブラインド分離とのアナロジーにより行う。最初に複素Hermite多項式・複素Hermiteモーメントを導入し、そのユニタリ行列変換のもとでのテンソル変換性を利用する。複素Hermiteモーメントのユークリッドノルムによる評価関数の最大化による分離行列を求め, 複素信号のブラインド分離を行う。本論文では、2個の複素混合信号の分離を2次元ユニタリ行列SU(2)によって行い、分離の効果を比較するため、次数の異なる2種の評価関数をもちいる。この定式化により時間差混合された2つの狭帯域音声信号のブラインド分離の例をしめし、聴覚的にも分離されていることをを立証する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-16
著者
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