源信号間に到達時間差がある場合の信号分離の一検討
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概要
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近年, 複数の源信号が重畳された観測(混合)信号のみを事前情報とし, 源信号の統計的独立性を用いて信号分離を行うブラインド分離が盛んに研究されている.しかし, 信号源とセンサの空間的配置により源信号には到達時間差が存在するため, 到達時間差を考慮していないブラインド分離手法では, 極端に分離性が悪くなる.本研究では, 源信号間に到達時間差が存在する実際的な状況下でのブラインド分離について, 実用的な観点から2種提案する.まず, あらかじめ観測信号から各源信号間の到達時間差を推定し, その到達時間差を考慮して信号分離を行う方法と, 直接到達時間差と未知パラメータを同時に推定する手法である.いずれも源信号の非定常性を到達時間差の推定あるいはパラメータの推定に利用している.最後に, 実際の音声データに適用し本手法の有効性を検証する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-01-27
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