電圧・電流モード多重共振コンバータの動作特性(2)(部品・デバイス・材料技術関連, 一般)

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概要

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筆者らは先に、1次側に1石方式の電圧共振回路と疎結合コンバータトランスに2次側に電流共振を付加した、多重共振形コンバータの動作特性について報告した。本稿では1次側、2次側の共振条件とコンバータの出力特性をシミュレーションにより解析し報告する。また本コンバータでは入出力条件によりZVS動作が出来ない領域が存在し、その状態と共振条件との関係を示す。出力特性においては1次側共振回路の定数が小さく、2次側共振インピーダンスが低いほど出力電力が大きくなる。一方、ZVS動作は、1次側共振回路の定数が小さく、2次側共振周波数は低いほど動作可能領域が拡大する。さらに、本コンバータに電力回生方式力率改善回路を結合した300W出力のワンコンバータ方式力率改善電源の実験結果を示す。この回路において、効率は出力電力が300Wから50Wまでの負荷変動に対し90%以上、力率は出力電力が300Wから50Wまでの負荷変動に対し0.75以上を実現できた。
2005-09-02

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