スティック・スリップ運動に関する実験と解析
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概要
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自励振動の代表的な例の一つとしてあげられるスティック・スリップ運動について, その実験結果と考察を報告する. 機械工学等の分野で, 摩擦速度特性やその機構については古くからさまざまなモデルや仮説がたてられてきた. 本研究では実験で得られた振動波形を検討した結果, 用いたスライダー(プラスチック)とベルト(合成皮)の組合せでは滑り摩擦特性がほぼ一次関数で近似できることがわかり, それを用いた解析により比較的良好に振動現象の特徴が把握された. また, 解析解から得られた平衡点の周りに有限の引力圏があり, ある範囲のべルト速度ではスティック・スリップ運動と定常滑り運動の2つの定常状態が存在することがわかった.
- 1996-09-27
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