バッファ容量付き端末からなる高速CSMAシステムの性能評価

概要

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バッファ付き端末からなるCSMAシステム解析では、状態数が膨大となり、計算が非常に困難となる。更に、高速の場合は、分散待ち行列モデルを考慮する必要があるので、状態数が激増し、計算不可能に近い。そこで、状態数が減少可能な高精度の解析手法の開発は非常に重要となる。本研究では、バッファ付き端末からなる高速CSMAシステムを取り上げる。もとの状態空間を四つのサブ状態空間に分割し、各サブ空間において、方程式を立てることより、状態数を相当減らすことができた。もとの状態数が4^M-1>Π^M_i=1>(Li+1)(Mはシステムの端末数で、Liは端末iのバッファ容量である)であるのに対して、四つのサブ空間の状態数はそれぞれ、2^M-1>,2^M-1>,Π_i=2j-1>(Li+1)とΠ_i=2j>(Li+1),j=1,2,…,2j【less than or equal】Mとなる。本手法は近似的方法であるが、シミュレーションによって、精度の良い方法であることが検証された。また、本報告では、高速CSMAシステムにおける端末間の相互作用についても考察を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-07-05