オペレーションシステムの組み換えによる設計フォールトトレランス機構

概要

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筆者らは、システム全体をアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム、ハードウェアの3つの階層に分割し、それぞれに1つの外部仕様を与えて設計分散を適用した多階層設計分散(Multi-Layered Design Diveristy、MLDD)アーキテクチャを開発している。ところで、本アーキテクチャが有効となるためには、各階層の1つの外部仕様が、実装間に相関関係のある設計故障を生じさせる要因にならない、という仮定が成立する必要がある。この仮定を検証するために、本稿では、3つの企業により独立に開発されたITRON2オペレーティングシステムのリリース後3年間に発覚した設計故障と外部仕様との関連をべる。さらに、本稿では、オペレーティングシステムのための後方エラーリカバリー機構についても述べる。本機構は、エラーが発生したオペレーティングシステムを他のオペレーティングシステムに組み換えて、最新のチェックポイントから再実行することによりリカバリーを実現する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-06-28