インターネットのパフォーマンス標準化の動向
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概要
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グローバルなIPサービスネットワークであるインターネットが成長を続けている.近年,IETFを初めとして各方面でパフォーマンス測定ツールの拡充, および測定する尺度の標準化の機運が高まっている. 本論文は, IETFにおけるパフォーマンス尺度と測定法の標準化のフレームワークについて説明し, すでに議論されている, 接続可能性, 片方向パケット転送遅延, 片方向パケット損失, バルク転送能力, の4つの個別尺度について紹介したものである. また, アメリカT1やIPプロバイダのコンソーシアムなどの場でもパフォーマンス尺度, 測定法の検討がスタートしていることを紹介する. 最後に, パフォーマンス尺度や測定法をとりまく動向が今後のインターネットに与えるインパクトについて考察し, IPプロバイダが, 他のIPプロバイダとの戦略的な競争と協調が一層必要になる厳しい環境の中で, 従来のトラヒックベースの設備管理に代わってパフォーマンスオリエンテッドなネットワーク管理への意識を高めざるを得なくなることを予想している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-07-24
著者
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