一般化された対称動作をするラングトンの蟻問題のPSPACE完全性
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概要
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ラングトンの蟻とは,Chris Langtonによって提案された人工生命のモデルである。一匹の蟻が格子状のマス目の上を進み,自分が乗ったマス目の状態に従って左折または右折し,同時にそのマス目の状態を反転させる。この単純な定義によって,盤面の状況は驚くほどに予測困難な変化を見せる。これまでにラングトンの蟻は,様々な条件のもとにその計算複雑さや能力が議論されたり,モデルとしての価値が見いだされたりした。本稿では,ある条件のもとにこの蟻自身の動作を予測する問題を定義し,その問題がPSPACE完全,すなわち実質的に計算不可能であることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-03-05
著者
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