大規模PCクラスタ仁おける並列関係問合せ実行方式とその評価

概要

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我々は, 超並列関係データベース処理を目的として, 100台のPentium Pro PCをATMネットワークで相互結合した大規模PCクラスタを構築した. 各PCノード上にはデータベースカーネルが存在し, 並列問合せ処理の基本演算子を提供するとともに, 複雑な意志決定問合せを高速に処理するために極めて重要である複数演算子の効率的なパイプライン実行を支援する. 標準ベンチマークであるTPC-Dを100 GBデータベースに対して実行した結果, 本システムの極めて高い性能が確認された. 本稿では性能向上のための2つの技法の効果について述べる. まず, リレーションを垂直分割して属性毎のアクセスを可能にするトランスポーズドファイル編成により, ディスクI/0の減少による大幅な性能改善が達成された. また, 本技法によるCPU処理負荷の増大を吸収するために, 複数の演算子を単一スレッド内で実行し, コンテクストスイッチのオーバヘッドを減少することで高い性能を維持することができた.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-12-03