胸部X線画像における異常陰影の認識 : 気胸の自動検出

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概要

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胸部X線画像による気胸の診断において,医師を援助するために気胸の自動検出法を開発した。本法は,気胸陰影の特徴である微かでわずかに湾曲した線状パターンの検出を基にしている。最初に,気胸陰影の好発部位である左右両肺野上部に関心領域を設定した。気胸陰影は,Sobelフィルターで強調された。また,別に求めた肋骨位置を基にして,肋骨エッジを強調画像から除去した。そして,微細な気胸陰影はHough変換を用いて検出され,検出された気胸位置は原画像上に指示された。50の臨床症例(正常28例,気胸22例)を用いてこの方法を試験した結果,77%の気胸が正しく検出され,偽陽性率は28%であった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-11-12

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