計算機シミュレーションによる記録磁化状態解析
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概要
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著者らは, 記録データに対する記録トラック磁極密度分布の相関計価を行い, 実効トラック領域と消去領域を定量的に区分する方法を考案した. 計算機シミュレーションにより求めた記録トラックに対して相関評価法を適用し, 以下のことを明らかにした. 実効トラック端部には磁化遷移位相がシフトした領域が形成される. この位相シフト領域は高記録密度時に隣接ビットとの干渉を引き起こし, 実効トラックを減少をさせる要因となる. また, 実効トラックの外側に明白な消去領域が形成される. 位相シフト領域および消去領域は, 記録磁界分布に強く依存し, 狭ギャップ長化と記録磁界の低減がこれらの低減に有効である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-26
著者
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