公開鍵証明書を用いた国立大学病院保健医療情報利用者認証システムの開発
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概要
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保健医療情報のネットワーク化を進める中で, 保健医療情報のセキュリティが大きな問題となってきている.現在, 保健医療情報のネットワーク化が最も進んでいる医療施設の一つは国立大学病院である.しかしながら, 国立大学病院の保健医療情報システムにおいてさえ, 厳密な利用者認証を行っていないサブシステムが含まれていることがある.そこで筆者は国立大学病院の保健医療情報システムに対して, 利用者認証, 利用者管理, 権限管理のセキュリティサービスを提供するシステムを開発した.本システムは, 既存の保健医療情報システムに容易に組込み可能であり, 利用者認証, 利用者管理, 権限管理を一元的に行えるため, 従来に比較しより高いセキュリティを保健医療情報システムに実現することができる.また, 公開鍵証明書及び属性証明書を用いているため, 将来の国立大学病院ネットワークや地域医療ネットワークにおいて, 公開鍵基盤に基づく広域利用者認証システムとして拡張可能である.本論文では, この国立大学病院保健医療情報利用者認証システムの設計と実装, 及び, 既存の大学病院保健医療情報システムへの導入について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-01
著者
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坂本 憲広
九州大学医療情報部
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坂本 憲広
神戸大学医学部附属病院 医療情報部
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坂本 憲広
医療情報システム開発センター
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坂本 憲広
神戸大学大学院医療情報学
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坂本 憲広
九州大学医学部附属病院 医療情報部
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