パッシブダブルスター光アクセスシステムにおけるシェアドアクセス方式の提案

概要

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筆者らは, これまでに低速サービスを主体とした光アクセスシステムとして, TCM/TDMA技術を用いたパッシブダブルスター型のシステム(STM-PDS)を提案し開発を進めてきた.しかし, 最近のインターネットの急速な進展により, より安価で高速なアクセス回線の要求が高まってきている.この要求に答えるために, 複数のユーザで共用して使用可能な帯域を前述のSTM-PDSに付加することが可能なシェアドアクセス方式を考案した.本方式では, 最長でも数十msごとに共用している各ONUのトラヒック量に従って共用帯域の割当てを実施するので, 従来に比べて高い帯域使用効率を達成することが可能となる.また, 提案する共用帯域割当方式は, 簡単なハードウェアで実現可能なこと, トラヒックがふくそうした場合でも全ONUの最低帯域を確保し通信の途絶を回避可能なこと等の特徴がある.本論文では, 新たに考案したシェアドアクセス方式について述べるとともに, 提案した共用帯域割当方式の性能について理論的に検討し, 実験によりその有効性を確認した結果について述べる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-09-01