1999・9・21台湾(集集)大地震における遠隔地被害について
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概要
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全土にわたり活断層を50余りを持つ台湾にとって地震は重要な問題である。近年設置された台湾の耐震建築基準は、特別強震区、強震区、中震区、弱震区に分けて地震対策を立ててきたが、1999年9月21日に台湾中央部で発生した地震(通称:「921集集大地震」;マグニチュードMs7.3;深度=1.0km)は中震区で発生したため、甚大な被害をもたらした。また、地震の被害は、震源地から160km以上も離れた台北にも及んでおり、台湾の地震対策の弱点をつかれた結果となった。本論文では、この「921集集大地震」の特徴を再検証するとともに遠隔地における地震伝播のメカニズムについて検証した結果、地震多発地区だけでなく160km以上離れた遠隔地においても表面波や複数断層反射効果ないよい強震が伝わることが判明した。このことより、台湾の行政は、早急な耐震建築基準の見直しが必要とされることがわかった。
- 2000-03-14
著者
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