ケーブルテレビ網を経由した双方向番組提供時のUDP/IPを用いた上り情報伝送方式の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
CATV網を介して提供されるデジタル放送の視聴者参加型双方向番組に対し、視聴者がCATV網経由で応答データを送信する場合、放送局の集計用サーバに応答が短時間に受信され集計用サーバ及びネットワークにおいて輻輳が発生することが予想される。本稿では、これら輻輳の緩和のため、トランスポート層プロトコルとして処理量の少ないUDP/IPの適用を考え、上位層で要求される機能として、エンドーツーエンドの通信性の確保とデータ転送の信頼性確保が可能なセッション層プロトコルを提案する。次にTCP/IPを適用した場合とUDP/IPを適用した場合について実験により評価を行い本方式の有効性を確認した。更に、ネットワーク輻輳の緩和を図るため、我々が提案している連結伝送方式、つまり、中継局(CATV局)においてキューイングサーバを配置し複数の視聴者データを一つのIPパケットで送信する方式について、実験的に有効性を確認した。本方式により、トータルの通信ヘッダの量が削減され、効率的なデータ伝送が可能となる。また、キューイングサーバで流量制御を行う方式を併用することにより、さらに性能が改善されることを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-02-28
著者
-
伊東 晋
東京理科大学理工学部
-
前田 譲治
東京理科大学理工学部
-
伊東 晋
東京理科大学
-
六郷 義典
通信・放送機構:(現)日本電気株式会社
-
松浦 健夫
通信・放送機構
-
田原 一司
通信・放送機構
-
中本 博司
通信・放送機構
-
六郷 義徳
通信・放送機構
-
田原 一司
通信・放送機構:(現)パイオニア株式会社
-
中本 博司
通信・放送機構:(現)日本電信電話株式会社
-
松浦 健夫
通信・放送機構:(現)松下電器産業株式会社
-
前田 譲治
東京理科大学大学院理工学研究科
-
伊東 晋
通信・放送機構:東京理科大学
関連論文
- オーバーサンプリング型シグマデルタCNN
- オーバーサンプリング型シグマデルタCNN
- 1/4画素精度動き補償を併用したMPEG-1動画像のロスレス再符号化 (画像工学)
- 動画像符号化のためのブロック適応時空間予測器の最適化 (メディア工学 コンシューマエレクトロニクス)
- 頭部搭載型プロジェクタを用いた映像呈示システム (メディア工学 コンシューマエレクトロニクス)
- D-12-79 GPUを利用したボリュームベース3次元モデリングシステムの高速実装(D-12.パターン認識・メディア理解B(コンピュータビジョンとコンピュータグラフィックス),一般セッション)
- 画像の局所構造を考慮したシグマデルタCNN
- 算術符号を用いたMPEG-1動画像のロスレス再符号化
- D-11-81 ステレオ動画像符号化のための適応内挿フィルタに基づいた双予測方式(D-11.画像工学,一般セッション)
- D-11-82 再構成画像のレート・歪特性を考慮した視差マップ推定に関する基礎検討(D-11.画像工学,一般セッション)