P2Pコミュニティのエージェントモデルによる解釈(「21世紀の知識情報科学に向けて」,及び一般)

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概要

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Freenet[1]等に代表されるPeer-to-Peer(P2P)型分散ストレージは,サーバ・クライアントモデルに代表される役割分担的な構造に対して,自律分散要素による非集中的な構造を有している.従来,これらの評価は,コンテンツの発見や転送,保存に用いるリソースの比較について,ストレージ規模が固定もしくは一定増加を前提としたアプローチであった.その為,ストレージヘの参加者数の動的な増減が全体に与える影響やその予測といった側面に基づく検討がなされていないため,コミュニティとしての発展性を議論する上で問題となっている.本稿では,知識獲得の観点から意思決定を行う手法をユーザーに導入したモデルを提案する.これにより,従来モデルにはなかったP2Pコミュニティヘの参加・脱退を考慮した全体的挙動をシミュレーションする.その結果,ユーザの脱退によって残存ユーザの知識獲得活動を再活発化させる場合があることがわかった.
2003-07-25

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