新たな公開鍵不正者追跡法の提案
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概要
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Kurosawa,Desmedtは,EUROCRYPTO'98において,不正者追跡法に公開鍵を用いた初めての公開鍵不正者追跡法を提案した.この方式は,特定の受信者が各々異なる個人秘密鍵を保持しているため,不正者を確実に特定可能である.しかしながら,その性質上一定数以上の不正者が結託することにより,追跡不可能な鍵が構成可能となる。これに対して,光成,境,笠原は楕円曲線上のペアリングを用いた新たな不正者追跡法を提案した.この方式は,結託により不正鍵の構成が不可能であると思われたが,後に著者ら自身によって攻撃法が提案されている.本稿では,新たな公開鍵不正者追跡法を提案する.提案方式は,合成数を法とする乗法群上で公開鍵不正者追跡法を構成しているため,結託により不正鍵を構成することは困難である.さらに,提案方式は従来の公開鍵不正者追跡法と比較して,安全かつ効率的な公開鍵不正者追跡法であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-11-07
著者
-
阿部 譲司
ソニー株式会社情報技術研究所
-
草川 雅文
ソニー株式会社 ユビキタス技術研究所
-
白井 太三
ソニー株式会社 ユビキタス技術研究所
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阿部 譲司
ソニー株式会社 ユビキタス技術研究所
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白井 太三
ソニー株式会社
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