映像と音響情報の協調による内容検索のためのテニス動作自動注釈付け
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概要
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本論文では,映像と音響情報を協調的に利用した内容検索のためのテニス動作自動注釈付け手法を提案する.従来,内容検索のための注釈付けでは,映像中の対象物の軌跡,相対位置,及び,その時間変化等を分析することによって,識別対象である動作イベントとの対応付けを行ってきた.しかし,映像情報のみを用いると対象物の隠れなどによる追跡失敗等で,重要な時刻や位置を本質的に特定できない部分が発生し,結果的に動作イベントの未検出や誤りを発生させるといった問題があった.提案法では,テニス映像を対象として,音響情報を用いて選手のボール打撃時刻を抽出し,その時刻における選手とボールの位置関係からフォアハンドスイングやオーバヘッドスイングといった選手基本動作を識別する.実験では,ボール打撃時刻の抽出に音響情報を用いる場合と用いない場合とで,選手基本動作の識別にどれだけ影響を与えるかについて調べた.その結果,提案法により映像情報だけでは避けられなかったいくつかの動作識別誤りを回避することができ,アプローチの有効性を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-04-01
著者
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