映像・音響情報の協調による内容検索のための動作識別精度の改善
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概要
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本稿では,映像と音響情報を協調的に利用することにより,内容検索のための動作識別精度がどの程度向上するかについて検討する.応用例として,テニス映像の動作識別が可能な検索システムを実装した.フォアハンドスイングやオーバーヘッドスイングといった選手基本動作を,選手がボールを打撃する時刻(インパクト時刻と呼ぶ)における選手位置・ボール位置から識別した.実験では,インパクト時刻の検出精度が選手基本動作の識別にどれだけ影響を与えるかについて,音響情報を協調的に用いる場合と用いない場合について調べた.その結果,音響情報によるインパクト時刻および基本動作の抽出は,比較的簡単な方法で良好な検出結果が得られ,また,重なりや隠蔽によるフォア・バックハンドスイングおよびオーバーヘッドスイングの識別誤りといった映像情報だけでは避けられなかった認識誤りを回避することができるという点で有効であることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-08
著者
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