衛星オンボード処理を目的としたDSPによる周波数領域搬送波再生とPSK復調(衛星・宇宙通信)
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概要
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本論文では衛星オンボード処理やソフトウェア無線通信システムヘのDSP応用を目的として,周波数領域での搬送波再生とPSK復調方式を提案する.本論文ではBPSK波を周波数f_s,BPSK波の2乗値を周波数2f_sでそれぞれサンプリングし,2乗値のFFT結果からピークを含む2周波数成分を抽出した後,初期位相exp(jφ)の補正を行って搬送波を直接再生する方法を考案している.再生された搬送波の負の周波数成分とBPSK波の正の周波数成分との周波数領域でのコンボリューションは,イメージ成分を発生させない復調を可能にし,結果をIFFTすれば,時間領域の復調出力が得られる.本提案方式では,搬送波の周波数捕そく範囲が0〜f_s/2となり,同調回路を有する受信方式に比べ,搬送波の再生が可能な周波数範囲は広くなる.また,多様な伝送速度にも対応できる.BER特性の劣化は,最も不利な条件である搬送波周波数がFFTの離散周波数から1/2間隔ずれた場合においても理論値に対して1dB未満に収まった.最後にDSPプログラムの実現性を確認するため,DSPボード(TMS320C6711DSK)を用いた実験結果を示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-12-01
著者
-
杉山 克己
静岡大学大学院電子科学研究科
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江上 俊一郎
静岡大学大学院電子科学研究科
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杉山 克巳
静岡大学大学院 電子科学研究科
-
江上 俊一郎
静岡大学工学部
-
江上 俊一郎
静岡大学大学院理工学研究科
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