沖縄における熱帯果実の利用に関する研究(第1報) : グァバの性状および化学的成分について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
沖縄産グァバ4種(沖縄在来種ピンク, ハワイ系ピンク, 台湾系白丸型および台湾系白洋梨型)について, 品種間および部位別の性状, 化学的成分を比較し, また, ピューレの加熱温度別によるビタミンC含量について検討し, 加工処理への適応性について検討した. (1)重量は沖縄在来種ピンクが小さく, 台湾系白洋梨型が大であった. 硬度は0.671.60kg/cm^2の範囲にあり, 完熟果実であったが, 酸度の高いものはハワイ系ピンクで加工に適し, ビタミンC含量の多いのは台湾系白丸型であり, 生で食するのに適している. また, 糖の多い沖縄在来種ピンクも生で食するのに適している. (2)部位別では, 総ビタミンC含量は果皮 > 果肉 >果芯の順となっており, 種子および石細胞を除くすべてを加工処理に用いるほうがよい. (3)ピューレの加熱温度別では, ジャム加工の加熱温度の104℃で総ビタミンC含量は79.44mg%で42.24%残存し, 加工処理しても, なおビタミンC供給源として有効と思われる.
- 社団法人日本家政学会の論文
- 1990-02-05
著者
関連論文
- 琉球料理における豚肉部位別の加熱調理による脂質成分の変動について
- VII. 私の考える調理学 : 未来の展望,提言を含む
- 豆腐よう
- 沖縄における熱帯果実の利用に関する研究(第1報) : グァバの性状および化学的成分について