ナイロン6の構造および力学特性の延伸条件依存性
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概要
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分子量24,000のナイロン6フィルムが溶融プレスによって作製され, 延伸条件と形態学的見地との関係を研究するため, いろいろな条件で延伸された. 試料が50℃のオーブンで延伸された後, さらに180℃で15分間熱処理されると, 最高延伸倍率4倍のフィルムは, 貯蔵弾性率が20℃で5.2GPaに達した. この値は本研究で得られた試料のうちで最も高かったが, 結晶弾性率(180GPa)よりもはるかに低い. この原因は, X線広角回折, X線小角散乱, 小角光散乱および複屈折法により形態学的立場から検討された. その結果, その要因は, 結晶繊維軸の延伸方向の優先配向が緊張タイ分子による結晶の回転に起因するためであると考えられる.
- 1990-10-15
著者
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松生 勝
奈良女子大学生活環境学部
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沢渡 千枝
静岡大学教育学部
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松生 勝
奈良女子大学大学院
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加藤 真理子
静岡大学教育学部
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柳田 直子
奈良女子大学家政学部
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森川 友紀子
静岡大学教育学部
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小島 由子
静岡大学教育学部
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