心拍増加の随意コソトロールに及ぼす動機づけとバイオフィードバックの効果
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概要
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本研究では,心拍増加に及ぼす動機づけとバイオフィードバックの効果が検討された。実験に先立ち,学生の被験者が,(1)フィードバック+動機づけ群,(2)動機づけ群,(3)フィードバック群の3群に無作為に割り当てられた。フィードバック十動機づけ群にはフィードバック刺激が与えられ,フィードバック信号について説明が加えられた。また,この群の被験者は課題への動機づけを高める条件下に置かれ,コントロール成績に応じて報酬が与えられることが約束された。動機づけ群も同様に課題への動機づけを高める条件下に置かれたが,フィードバック刺激は与えられなかった。フィードバック群にはフィードバック刺激が与えられたが,動機づけを高める操作は加えられなかった。本実験の結果として,フィードバック群では心拍減少が認められた。一方,フィードバック+動機づけ群と動機づけ群の心拍は増加したが,両群の差は有意でなかった。従って,心拍増加のコントロールにおいて動機づけが重要な役割を果たしていること,およびフィードバック条件は単独では心拍のコントロールに顕著な効果を発揮しないことが明らかになった。
- 日本バイオフィードバック学会の論文
- 1984-06-30
著者
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