模擬的な堰堤からコンクリートやプールに落下したモクズガニの生残率
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概要
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降河中のモクズガニが,堰堤から安全に落下できる条件を明らかにするために実験を行った。甲幅約 5 cm の個体がコンクリートに落下する場合,落差 1 m で歩脚が損傷する個体が出現したが,その後 15 日間の飼育で 10 個体すべて生残した。落差 2 m 以上では死亡する個体が現れ,落差 5 m 以上では全 80 個体が死亡した。落差 11 m から水深 60 cm のプールへ落下した個体は損傷を受けずすべて生残した。甲幅約 8 cm の大型個体も,水深が 50 cm 以上のプールがあれば,落差 10 m から落下しても安全であると結論した。
- 2005-03-15
著者
-
浜野 龍夫
(独)水産大学校生物生産学科
-
飯田 健
(独)水産大学校生物生産学科
-
荒木 晶
(独)水産大学校生物生産学科
-
竹下 直彦
(独)水産大学校生物生産学科
-
飯田 健
(独)水産大学校生物生産学科:(現)水産庁
-
浜野 龍夫
独立行政法人水産大学校生物生産学科
-
荒木 晶
独立行政法人水産大学校生物生産学科
-
竹下 直彦
水産大
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