RAPD分析による琵琶湖産フナ属魚類の種・亜種判別およびヨシ帯に出現するフナ仔稚魚の季節変化
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概要
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琵琶湖産フナ仔稚魚の種および亜種判別に有効なRAPDマーカーを検討し,ヨシ帯に出現するフナ仔稚魚の種組成,季節変化およびヨシ帯内の分布を調査した。RAPDマーカーによってフナ仔稚魚を種.亜種レベルで明確に判別することができた。計9回の調査(4月〜7月)で合計973個体の仔稚魚が採集された。1回目の調査では868個体の主に上屈前期仔魚が採集され,ゲンゴロウブナ(G)およびギソブナ(H)はヨシ帯一面に,ニゴロブナ(N)は中央部から岸近くに出現した。それ以降の調査では,個体数は激減し,上屈期および上屈後期仔魚が岸近くに分布しており,その多くがNであった。
- 2005-01-15
著者
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鈴木 誉士
近畿大学農学部
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鈴木 誉士
近畿大学農学部水産学科
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小林 徹
近畿大学農学部
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上野 紘一
近畿大学農学部水産増殖学研究室
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上野 紘一
近畿大学農学部水産学科
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永野 元
近畿大学農学部水産学科
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小林 徹
Shiga Prefectural Samegai Trout Farm
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上野 紘一
近畿大学農学部
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