魚介類筋肉におけるカルシウムの含量と分布
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概要
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魚類21種の普通肉および無脊椎動物9種の筋肉中のカルシウム含量はそれぞれ2.2-39.0mg/100g, 5.9-45.5mg/100gであった。魚類普通肉では白色筋のカルシウム含量は赤色筋のそれよりも高かった。小型魚の普通肉の含量は大型魚のそれよりも高かった。マサバ, カツオ, ビンナガおよびヨシキリザメを除く9種では, 水可溶性画分中のカルシウム含量は水不溶性画分よりも高かった。総カルシウム含量の高い魚種では水可溶性画分中のカルシウム含量およびその画分中のタンパク質当たりの含量も高く, カルシウム結合タンパク質含量も高いことが認められた。海産無脊椎動物では魚類に認められた関係はみられなかった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 1999-05-15
著者
-
竹内 昌昭
東北大学大学院農学研究科生物資源化学講座
-
秦 正弘
東北大学大学院農学研究科生物環境機能学分野
-
秦 正弘
東北大 大学院農学研究科
-
讃岐 斉
東北大学大学院農学研究科生物資源化学講座
-
秦 正弘
東北大学大学院農学研究科
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