54. 螢光二重標識法とその応用 : 仙髄Onuf核neuronの局在配列をめぐって
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概要
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逆行性軸索輸送を介した標識法はneuronの局在配列を解明する上で重要な検索法であり, 特にHRP法は近年最も広く応用されて来たが, 最近本邦ではDABの使用禁止により, HRP法は次第に実施不可能となりつつある。比の難点を補い, かつ簡便にして効果的方法がKuypersらにより開発された本法である。我々はこれまで萬年らにより臨床病理学的に膀胱直腸の外括約筋支配中枢と考えられている仙髄Onuf核に関し本法により直接的証明を試みた。実験には幼若白ウサギを用い, 螢光物質はPrimuline (PL)とEvansBlue (EB)を選び, 夫々膀胱および肛門の外括約筋に注入。翌日灌流固定後切除した仙髄を25μの連続切片とし螢光顕微鏡下で観察。波長360nmではPLにより, また波長550nmではEBにより夫々特異的に標識された神経細胞がOnuf核内に分布観察された。以上よりOnuf核神経細胞は運動neuronであり, 膀胱・直腸の外括約筋の仙髄に於る支配中枢であり, 同核内で一定の局在性をもって配列していると考えられる。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
長嶋 淑子
都立神経病院神経内科
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長嶋 淑子
東京都立神経病院 内科
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宇尾野 公義
都立神経病院神経内科
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山田 坦
東京都神経研
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長嶋 淑子
東京都立府中病院 神経内科
-
別府 宏圀
東京都立府中病院 神経内科
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宇尾野 公義
東京都立府中病院 神経内科
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山田 坦
東京都立神経科学総合研究所解剖・発生
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