mtDNAシトクロームb遺伝子による北海道周辺のタラ科3種の種判別
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概要
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タラ科3種(スケトウダラ,マダラ,コマイ)の成魚の筋肉から抽出した粗DNAを用いPCR法にて増幅したシトクロームb領域の塩基配列を決定した。塩基配列からDpnII,HaeIII, RsaIおよびTaqIの4種類の制限酵素により,タラ科3種の種判別ができることが明らかになった。また,種特異的なプライマーを設計して,増幅した断片の長さの違いで3種を識別する方法を確立した。これらの手法により,形態的な差異だけでは困難なタラ科仔稚魚の種判別が可能になった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2002-11-15
著者
-
柳本 卓
独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所
-
北村 徹
日本エヌ・ユー・エス株式会社
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柳本 卓
水産総合研究セ 遠洋水研
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柳本 卓
北海道区水産研究所
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北村 徹
日本エス・ユー・エス株式会社
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