閉鎖循環式試験装置を用いた長期飼育試験による有機スズ化合物のクルマエビへの生物濃縮
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概要
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閉鎖循環式試験装置を用いてクルマエビの生物濃縮試験を実施した。クルマエビによる塩化トリブチルスズ(TBTC1)の生物濃縮係数(BCF)は,4700〜7500であり,クルマエビがマダイなどの海産魚類と同様にTBTC1を高濃度に生物濃縮することが明らかになった。一方,クルマエビによる塩化トリフェニルスズ(TPTC1)のBCFは130〜260であり,マダイなどの海洋魚類に比較してTPTC1のBCFは著しく小さかった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2002-01-15
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