ウリナスタチン(ミラクリッド^[○!R])によるシスプラチン腎毒性の軽減作用

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概要

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シスプラチン投与肺癌患者における腎障害に対するウリナスタチン(Kunitz型蛋白分解酵素阻害剤)による軽減効果について検討した。ウリナスタチン未使用例ではシスプラチン投与後3日目における24時間尿のN-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ活性およびβ_2-ミクログロブリン(BMG)値が著明に上昇し、クレアチニン・クリアランスが有意に低下し、BUN、血清の尿酸およびBMG値が有意に上昇した。しかし、ウリナスタチン使用例では、これらの検査成績の変化が著明に抑制された。よって、ウリナスタチンは、シスプラチンによる腎近位尿細管障害と腎血流量低下を改善することが示唆された。
1990-02-20

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