肺癌患者のシアル酸に関する検討
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概要
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原発性肺癌患者の血清, 組織中および血球細胞上のシアル酸を, チオバビルツール酸法によって検討した.血清中のシアル酸量は健常者に比し, 患者に有意に増加していた(p<0.01).組織型では, 腺癌および扁平上皮癌で有意な高値を示した(P$lt;0.01).また扁平上皮癌では臨床病期の進行とともに増加した。肺癌組織で高値を示すことから, 増加したシアル酸は, 癌細胞に由来するであろうと考えられた.以上の結果から, 血清中のシアル酸の測定は, 肺癌患者の腫瘍マーカーとして有用であろうと思われた.
- 日本肺癌学会の論文
- 1988-08-20
著者
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嶋田 晃一郎
獨協医科大学胸部外科
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堀江 昌平
独協医大胸部外科
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安田 真一
獨協医科大学胸部外科
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堀江 昌平
獨協医科大学胸部外科
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三瓶 善康
国療西群馬病院外科
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堀江 昌平
宇都宮記念病院外科
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三瓶 善康
国立療養所肺癌研究会
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嶋田 晃一郎
獨協医科大
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安田 真一
獨協医科大学 医学部 医学総合研究所
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堀江 昌平
獨協医科大学名誉教授
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