反射成分を考慮したダクト騒音能動制御のフィルタ特性に関する考察

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概要

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アクティブノイズコントロールに用いるFIRディジタルフィルタの特性について検討した。実用上はダクト長さが短くなってくるとダクト両端からの反射波を考慮したフィルタ特性を検討する必要がある。そのために強制力項を付加した波動方程式を立て、その解は反射波の経路を示す無限等比級数であることを示した。得られた解を用いて伝達関数をシミュレーションで予想した結果は実験結果とよく一致した。この手法を用いて通常の1本マイク法、音響フィードバックにより発生するハウリング現象を防止するための2本マイク伝達関数比法、エコーキャンセラ法の各々の制御フィルタ係数を解析的に検討して、シミュレーションにより特性を確認した。シミュレーション結果は実験結果とよく一致する傾向を示した。また、一端が完全剛端閉、他端が開放端であるダクト系に対する制御フィルタ特性は非因果性に基づく位相の進む傾向を示す領域が存在するために、対象周波数全帯域に渡るフィルタの実現は困難であることを示した。
1995-05-01

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